義父が脳溢血で倒れました My father-in-law is in ICU
夫の両親と兄は、うちの隣りにあるボーディングハウス
(アパートみたいなもの)に一部屋借りて、
三人で四畳半くらいの部屋ながらこの数年、上手に暮らしてきました。
義母は糖尿や喘息を持ちながらも、ラジオ番組を始めてからとても張り切っていて、元気いっぱいです。
数年前におそらく軽い脳梗塞を起こし弱ってしまった義父(72歳)は、
ソロソロと歩いてうちに来て玄関先に座っているか、ちょっと孫に話しかけたりする以外は、
部屋で映画を観ていることが多く、あまり人と話もしなくなっていました。
義母が出かけているとうちに来て、「妻に電話するからケータイ貸して」というのが、ほぼ唯一の私との会話。
待ってればすぐに帰ってくるよ、とは思うのですが、待てない…というか妻なしで一時もいられない様子に、濡れ落ち葉…?という言葉が脳裏によぎってしまうのでした。
そのくせスイートにべったりなのではなく、電話して早く帰れと怒っているあたり、男ってめんどくさい⁈
あ、女も内心べったりだからこそスネたり不機嫌になったりするので、一緒か…。
ともかくそんな義父を、
以前はすごい強気なリーダーだっただけに、
ちょっと可愛いような可愛そうなような気持ちで見ていたのですが、
その義父が先日、脳溢血で倒れました。
義母が早朝に呼びに来たので
駆けつけてみると、
トイレで倒れたらしく、
アロンと義母はちょっとパニックになっていて、義父を運ぶことができずにいました。
半身が動かず、反応はできるもののよくしゃべれない様子なので、脳だなと思いましたが、
心臓あたりを指したりもするので心臓かな?と思ったり。
とにかくすぐに頭と心臓に手を置いて言葉にはなりませんでしたが祈りました。
救急車!と言ってみたものの、
みんな救急車の番号を知らず(- -;)…
アロンはハアハア言いながら
ノロノロと隣人に救急車の番号を聞きに行き、
義母は、ふらついただけだろうとか言って何かぐずっています。現実否認みたいなものかなと思いました。
救急車の番号117に電話すると、
緊急の場合は99なんとかにかけてくださいというメッセージが流れ、
その番号にかけても繋がりません。
ラチがあかないのでネットで調べると、
117以外にも二つ番号があったので、そちらにかけてみたらすぐ繋がりました。
日本の救急車より、電話での質問はあれこれと長かったものの、
すぐに来てくれました。
また日本だと、すぐ救急車の中に運び、救急車の中で様子を聞いたり応急処置をしたりすると思いますが、
フィリピンの場合は、酸素ボンベを部屋まで持ってきて、まず酸素マスクをつけ、ストレッチャーに乗せる前に血圧を測ったり指先から血を採ったり、いろいろ質問したりして、
乗るまでが長かったです。
義父と義母が救急車で運ばれていき、アロンはバイクで、ガムは大人用オムツを買いに行ってから合流。
入院する時は、着替えだけでなく、皿やコップやスプーン、水、まくらや上掛けシーツもいるので、それも持って行きました。
義父は意識はしっかりあり、左半身麻痺は出ていましたが喋ろうとはしていました。
検査の結果、脳内に大きな出血があるもののまだ腫れていないので手術はいらないそうです。
ICUにいるので一人しか付き添えず、また私も子どもたちも会いに行けません。
カンボジアにいるドリーナも、この時期なので飛んでくることもできず、辛い思いをしていると思います。
義母は初日の看病で疲れて次の日に体調を崩しましたが、すぐに何とか体調を整え、気持ちもしゃんと保ちながら看護しています。
薬の点滴治療をして三日経ちました。昨晩からスヤスヤ眠ったままで何をしても目を覚まさないとのこと。
ガムは、このまま逝くならそれも本人にとって楽でいいのかもしれない、と言っています。
地上でなすべきミニストリーはやり遂げたと思われる義父ですが、
できれば四人目の孫にも対面して欲しいなぁと思ったりもします。
御心がなりますように、
また、
人生のすべてを通して神様を証ししてきた義父にふさわしく、
この時を通しても神様の栄光が現されますように、
お祈りください。

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