狂犬病の予防接種

うちに来た犬が子犬を産んで以来、うちには仲良し母子の二匹の犬がいました。1C4682B9-27CA-4A58-A783-3AFEF8CBD1A3.jpeg
基本放し飼いで、まだ注射も登録もしていませんでした。

二匹とも性格のいい人なつこいタイプで、すぐなめてくるので

いつも大人にはしっしっ!と追い払われていましたが、ハナとノアは動物大好きで、特にノアはしょっちゅうたわむれたり、なめられたりしていました。


その息子の方の犬が、まず片目に怪我か炎症を起こし、その数日後、土曜日に様子が変になりました。

いつも行かない子供部屋に隠れていたり、暗いところにいたがり、私のそばを所在無さげに行ったり来たり。

えさには寄っていくも食べず、何かが動くとビクッとしたり、ノアがかまおうとするとうなったりしていました。

日曜日にはヨダレを垂らしていたので、これは、凶暴性はないけど狂犬病じゃ?と思って繋いでおきました。


狂犬病の知識があまりない私は、噛まれなければ大丈夫だろうと思っていたのですが、

夕方暗くなってからその犬のそばを通った時に、

痛っ!

何かがサンダルを突き通して足の裏に刺さりました。

見ると、犬にあげた大きくて固い魚の骨でした。サンダルの底越しに二ミリくらい突き出ていました。その犬か、他の野良猫などが皿から出して食べたので地面に転がっていたようです。

小さな傷からはちょびっとだけ血が出ていました。


狂犬病の可能性のある犬が舐めた可能性のある骨を踏んだというのが、果たしてどの程度危ないのかはわかりませんでしたが、とりあえず洗ってアルコール消毒し、ラメロ病院に行ってみました。


アニマル バイト センター(ABC)はここにはなくて、州立病院と、市役所と、ACE病院にあるからそのどれかに行ってね、とのこと。

そこで州立病院に行くと、最近システムが変わって、地元のヘルスセンターにまず行ってrefferなんたらという紙をもらってこないと病院に入れないというので、次にACE病院に行ってみましたが、

ABC5時で閉まっていたので、帰りました。


次の日は、朝一番近い市役所のそばにあるABCに行ってみました。まず市役所そばの保健センターで例のrefferの紙をもらわねばならず、Phil HealthIDを持って来いというのでまた家に戻りました。


すると、出かけた時はまだ生きていたあの犬が死んだと聞かされました。ジョージ君がどこかに埋めるとのこと。

かわいそうに。あまり可愛がってもあげなかったな、いい犬だったのに、とちょっと悲しくなりました。


いろんな手続きを経てようやくABCの建物に辿りつくも、すでに30人程の人が外で待っていて、「は?この人たちみんな、動物に噛まれたん?」と不可解に思いましたが、

名前をリストしてもらおうとすると、

ナースが「混んでるから、午後に来い」

というので出直し。


周りの人は「急ぐこたぁない」という感じですが、ウェブで調べてみると噛まれたら24時間以内に最初の注射をしないと、という情報が最初に出ていたので、あんま時間ないんだけど、と思いつつ


午後2時に再度行くとまだ混んでいて「明日来い」と言われ、「朝も来たんですけどー、それにウェブによると24時間以内にしないといけないので、明日じゃだめなんです」と言うと、

ナースは「そんなことはない、7日間以内だ」と言いながらも、朝も来たのなら、と一応リストの最後に入れてくれました。


2時間くらい外で待ち、破傷風も受けろということで、破傷風と狂犬病のスキンテストを両腕に受けたのですが、これが痛い!

次に、テストのいらない狂犬病のワクチンを長ーく肩に注入。

そしてスキンテストの結果を30分待って、

何だかんだで最後の一人になり、破傷風か何かを深々と打ってくれましたが、

まだもう一種類の狂犬病のワクチンは私が買ってこないといけないそうで、処方箋をくれ、

また続きは明日に。

というわけで帰らされたのは5時。


外で待つこと3時間で、結局終わらず!


面倒くさい。こういうところがフィリピンのうんざりするところ。薬も日本では病院でくれるので楽なのですが、他の国はどうなのかなぁ


次の日ガムが高かったと言いながら薬局で買ってきてくれたワクチンを提出し、また数時間待って、両脚のももにシリンダーにいっぱいづつの注射を受けて、1回目のワクチン終了。


狂犬病はさらに三回受けに来ないといけません。


その前の晩にウェブで調べていたら、噛まれるだけでなく、目や口を舐められた場合にもうつる、とか、狂犬病は潜伏期間が長くてその間にもうつされうる、とあって、

もしかしたらノアにうつってるかも!と急激に心配になり始めました。


あの犬が狂犬病だったかはわかりません(ガムは毒を盛られたんじゃないかと思っている)し、最近は口を舐められたりはしていないようだったけど、

いつから犬が病気だったのかもわからないし、発病してからでは治療法がないというので、

ウィルスがだいぶ前に入ってしまっていたらもう遅すぎるかな、と思って怖くなったりしつつ、とにかく祈りながら寝てしまいました。

122E5341-7015-4317-AA07-CEA262A0B049.jpegハンモックで爆睡のノアにキスする犬


次の日「あなたの息子は生きる」と言われたイエス様の言葉を思い出し、

ルカによる福音書だったかな、と思いながら聖書を開けたらなぜかヨハネによる福音書だったのに、その箇所がすぐ出てきました。

他にも聖書で生きるというみことばをいただいたのでちょっと安心しました。

神様に信頼しきって何もしない、でいいのかな?というか手立てもないし?と思っていましたが、

一応ABCの医師に相談すると、しなくていいと言います。

でもその後、妊婦健診に行ったついでに知り合いの小児科医にも聞くと、した方がいいと言います。


さらにネットでも調べていたら、

発症前(ウィルスが脳に到達する前)なら有効みたいにも書いてあったので、

まだ手遅れでないのなら!と、

ノアにも「曝露後(噛まれた後に受ける)」ワクチンを打ってもらうことにしました。


でもなぜかABCの医師が、しなくていい、と言いはり、舐められただけなら保険効かないよ、と何だかケンカごしなので、おお、いいともさ!とこちらもなんだか半ギレに。

結局「注射する薬を買って出直して来い、でも赤ちゃんには半分しか使わないから、今だと残りが他の人に使えなくてもったいない。また明日」みたいになりました。薬の有効期限が8時間くらいらしいです。


次の日に薬を持ってガムとノアと行くと、別の医師でしたが、前日の医師からの引き継ぎが「噛まれていない人の予防接種」となっていたらしく、

いざ注射をしようとした時に「曝露前(pre)ね」とナースに言っているのを小耳に挟みました。

「ちょっと、preですかpostですか?」と聞くと、噛まれていない人はpreだと言います。

でももし唾液が口に入っていたら?と食い下がると、この医師も大丈夫だといいはります。

ガムももともと大丈夫だろ、みたいな感じなので、楽観的なフィリピン人たちVS過剰に騒ぐ外人の図ですっかり孤立かと思いきや、泣きそうになっている私を見てガムがちょっと味方になってくれ、医師に違いなどを質問し始めました。

医師も「あと1800ペソ追加でもう一本薬を買うだけだから、やりたいならやれば」と言って、いろいろ説明してくれました。この人は昨日の医師より少し柔らかでした。


prepostの違いは、同じワクチンだけど、postの場合には効き目を速くするための薬を追加で打つということらしいです。

なので、ノアの場合、preであれば注射は両肩のみ、1700ペソくらい。postであれば、スキンテストを腕にし、一つの薬を両肩に、他のを両脚にして計3500ペソくらい。

どのくらい速さは違うんですか?と聞くと、普通の注射だと効き始めるのが1か月くらい?だけど、曝露後の追加をすると1日くらいで効き始めるんじゃないかな、とのこと。


お金がかかろうと、注射が多くてかわいそうだろうと、心配はそれほど無かろうと、それでも出来るだけのことはしたいと思っていたので、

やっぱり曝露後予防接種にしてもらうことにしました。

スキンテストが一番痛いので、ノアは日本語で「い゛だーいー!痛いぃぃィ」とひとしきり泣きましたが、

ガムと何か食べに行きすぐご機嫌になりました。

薬を追加で購入して、午後に出直し。

今回はあまり混んでいなくて、すぐ終わりました。

両脚の注射を察知したノアは抵抗してちょっと泣きましたが、ガムと私に抑えられ、チョコレートを口に放り込むとぴたっと泣きやみました。私の2回目の接種もしました。

やれやれ。これでなすべきことはした、と一息つけました。


結論。狂犬病予防接種は、噛まれてからでも何とかなるとはいえ、噛まれる前に予防接種をした方が楽で安いです

というか犬に接種をしておかないとダメですね!無料だそうです。


日本には狂犬病はないので舐められてもへっちゃらでしたが、フィリピンにはまだまだ多いので、子供たちにも気をつけてあげないとと反省。

犬猫と遊ぶな、なんて言いたくはないけど。


ウェブで得る情報と、フィリピンの現場での情報が違いすぎて、翻弄された感もありました。


情報が多いのも良し悪しですね。ネットがなかったら、犬が死んだ後も全然子供たちのことは気にせずのんびりしていたことでしょう。そしてそれで90%は問題なかったことでしょう。でも知ってしまったら何もしないでいるのは難しい。。


知らないよりは知っていた方がいいことも多いですが、知りすぎても、

例えばネットでちょっとした症状を調べたりすると、

たくさんの怖い可能性が出てくるので

「これかもしれない」と必要以上に怖がらせられたりしますね。

だから日本の親たちはいろいろ過敏になりやすく、ストレスがフィリピンの親より多そうなのかもな、とも思いました。



フィリピン人は、例えば制度ややり方が理解不能な場合でも、

何だか私のようになぜ?と質問したり反発したりしない人が多いので、私には盲従しているぽく見えます。

逆に、注射一本を「これは何の薬?」といちいち知りたがり、副作用を検索してしまったりする私は、めんどくさい奴とフィリピン人の目には映ることでしょう。


でも手続きの遅さや理不尽さに

いちいちぶち切れなくなっただけ、

私のフィリピン順応度は高くなっていると自分では思います…(笑



追記) ノアの2回目の注射に行きましたが、ABCはとても空いていました。

母犬も、ノアもみんな元気です。

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